協会について

設立趣旨

本協会は、沖縄県の飲酒運転検挙率が全国に比べて高い水準にある点、ならびに地域の交通安全の確保向上において運転代行ビジネスが重要な役割を担っていることに鑑み、事業の認知拡大や事業者の人材育成を通じて「安心・安全・快適」な運転代行サービスの提供を実現し、県内の飲酒運転撲滅と運転代行ビジネスの発展を目的として設立されました。

全国初の運転代行サービスが登場して半世紀。運転代行サービスは有効な飲酒運転対策のひとつとして、世間の高い注目と期待とを集めております。

しかし残念なことに、飲酒運転は今なお根絶に至らず、全国で飲酒運転を原因とした悲惨な交通事故が多発しています。特に沖縄県においては、運転代行業者の登録数こそ全国最多(2019年)でありながら、人口1000人あたりの飲酒運転検挙数(2019年)は全国平均の7.6倍となる1.53件。飲酒絡みの人身事故の構成率に至っては、過去30年間で27度もワーストを記録しています。

この現状を改善するためには、「飲んだら乗らない」を実践するための手段、つまり、私たちの提供する運転代行サービスの利用拡大が欠かせません。そして、サービス利用率向上のためには運転代行ビジネスそのものの認知拡大、ならびに、利用者の皆さまが「また利用したい」と感じられる高品質なサービスの提供が必要不可欠です。

本協会は、活動を通じて運転代行サービスの認知拡大を目指すともに、会員同士の情報交換やノウハウの共有、「安心・安全・快適」なサービス提供のための講習会等を実施し、業界内のサービス品質の向上を図ります。また、「ビジネス協会」として運転代行業の成長に特化したサポートを実施し、ビジネスの開業・経営・人材育成にまつわる様々な支援を行なってまいります。

協会シンボルマーク

ご挨拶

テキストダミー/平成8年、社団法人全国運転代行協会として発足してから、本年は20年目の節目を迎えることになりました。その間、平成23年には内閣府より認定を受け、平成24年4月1日から公益社団法人として交通安全を願い飲酒運転根絶を実現するための諸活動を主な目的に掲げ、活動を続けてまいりました。

平成31年今上陛下におかれては御即位30年をお迎えになられ、そして5月に譲位され皇太子殿下が第126代天皇の御位にお即きになられ、平成から新年号へと変わる年です。

そして、今後2年間にわたって、全国民が奉祝し感謝申し上げる儀式行事が執り行われます。その奉祝行事を推進する、政府・各党・各界の代表からなる委員役員のひとりに、公益社団法人全国運転代行協会会長として委嘱されるという栄誉をいただきました。

このことは、「運転代行業界は飲酒運転根絶の受け皿として交通安全に寄与するという重要な社会的使命を担っている」ということを認められ、新しい時代においても期待されていることの表れです。私たちは、これからもこの社会的責任を果たし、代行利用者と地域社会から信頼され続けることで、「運転代行業は安全で安心な交通サービスである」という位置づけを、しっかりと確立しなくてはなりません。

平成30年末に、国土交通省から「『平成29年の地方からの提案等に関する対応方針』を受けた自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律に関する措置について(技術的助言)」という通達が、各都道府県自動車運転代行業担当部局長及び運転代行業者宛てに発出されました。この通達により、地域の実情に応じた最低利用料金が都道府県の条例によって定められることが明確になり、事業者の声と行動によって地元行政を動かすことで、条例制定が可能となりました。

当協会には、「適正料金を設定することが早急に必要であるにも関わらず、打開策を見い出せずに困窮している」という事業者の声が、各地から寄せられています。今こそ、運転代行業界は業者相互の共存共栄に舵を切り、一致団結して、善良な事業者が発展できる業界環境を整えなくてはいけません。「都道府県条例による最低利用料金の設定」という、業界健全化に向けた千載一遇の好機を生かすために、地元の運転代行協議会等と将来を見据えた活発な意見交換を行い、そして地元行政との連携を図り、最低利用料金設定に向けた歩を着実に進めていくことが肝要です。

会員はもとより、事業者各位にはこれらの協会の活動にご理解いただくとともに、一層のお力添えをお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

ODB会長 藤澤 雅義(アートアベニュー)

組織図・役員

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